キアセア・トメントシッシマ【木生シダの育て方】

キアセア・トメントシッシマ
キアセア・トメントシッシマ

キアセア(キアテア)・トメントシッシマ
Cyathea tomentosissima

ヘゴ科ヘゴ属
原産地:ニューギニアの山雲霧林

育てやすさ:★★☆☆☆ 難しい(※個人の感想です)
耐寒性:★★★★★ 冬の屋外も可能。氷点下でも耐える
耐陰性:★★★★☆ 強いが暗すぎると弱るので明るめの日陰に置く
乾燥:★★★☆☆ 2日に一度は水やりし、土が乾燥しないようにする。腰水すると根腐れしやすい
※我が家の環境での特性で、絶対ではありません。

モジャモジャの幹や葉が特徴的で面白いヘゴ科の木生シダ。
「キアセア」は「ヘゴ」という意味ですが、「トメントシッシマ」という変な名前は何でしょうか。
地名?調べてみましたがよくわかりません、、

ニュージーランドの涼しい雲霧林に自生していて、最大4~5mほどの高さになります。

Cyathea tomentosissima

キアセア・トメントシッシマはヘゴ科ヘゴ属ですが、他のヘゴ科の木生シダと比べると葉も幹も全然違う種類に見えます。

まず幹や新芽が、少し縮れて太い茶色い毛におおわれています。

キアセア・トメントシッシマ
毛におおわれた幹
キアセア・トメントシッシマ
毛におおわれた新芽

また、葉は3回羽状複葉ですが、小葉が整然と並び、デザイン性を感じる特徴的な葉になっています。他のヘゴ科の葉とは全然違います。

キアセア・トメントシッシマの葉
小葉が整然とならんだ特徴的な葉。
キアセア・トメントシッシマの葉
葉軸も毛でおおわれている。

育てやすさは、個人的には難しいです。
数年前から3株ほど育ててきましたが、ヘゴ科にありがちな、原因不明で突然調子が悪くなる現象ですべて枯らしてしまったことがあります。水やりや根腐れ、日当たりにも注意していただけに不明です、、

現在1株だけ残っている株は元気で大きくなってきましたが、まだ油断できず、合う環境を模索中です。

ニュージーランドの涼しい雲霧林に自生しているので、アンタルクティカと同様、耐寒性が強く屋外でも越冬できます。ただし耐暑性が弱く30℃を超える暑さだと枯れてしまうので、真夏は涼しい日陰や、エアコンで温度管理した室内で管理する必要があります。

また、ヒカゲヘゴと同様、カイガラムシが付きやすいです。カイガラムシが付くと、気づいた時にはあっという間に株全体に広がって駆除が難しくなります。カイガラムシは葉や幹から樹液を吸うため、株全体に蔓延すると株が弱っていき、次第に枯れていきます。

私も、キアセア・トメントシッシマにカイガラムシが全体に広がって枯らしてしまったことがあります。
風通しが悪い場所に置き続けると特に付きやすいです。カイガラムシを見つけたら、手で取れるだけ捕殺し、オルトランなどの殺虫剤を散布して駆虫や予防をしましょう。

キアセア・トメントシッシマ

モジャモジャの幹や新芽が特徴的で面白い木生シダでお気に入りです。調子が良いとぐんぐん新芽を出してくれますが、急に弱って枯れることもあり少し難しいです。

キアセア・トメントシッシマ

コメント