ディクソニア・アンタルクティカ【木生シダの育て方】

ディクソニア・アンタルクティカ
ディクソニア・アンタルクティカ

ディクソニア・アンタルクティカ
Dicksonia antarctica

タカワラビ科ディクソニア属
分布:オセアニア(オーストラリア東南部、ニュージーランド)

常緑
育てやすさ
★★★★★  とても簡単
(※個人の感想です)

育てやすい木生シダとして有名なディクソニア・アンタルクティカ。 木生シダは熱帯原産で寒さに弱い種が多いが、ディクソニア属は涼しい気候に適応しており、日本の冬の寒さにも耐えることができる。

南米やオーストラリア、中央アフリカ、南アフリカなどの南半球では、 ディクソニア属の木生シダ が巨大なシダの森をつくっている。

Tree ferns (Dicksonia antarctica)

【タスマニア島(オーストラリア) 】
オーストラリア・タスマニア島にあるディクソニア・アンタルクティカの森。現地ではマンファーンと呼ばれている。

Parque Nacional Amboro 20151013

【アンボロ国立公園(南米・ボリビア) 】
南米のボリビアにある、アンボロ国立公園のアンデス山脈エリアには、巨大な木生シダの森が広がっている。
この木生シダもディクソニア属の一種で、現地ではエレチョと呼ばれており、樹齢3000年を超えるものが多い。

ディクソニア属には20種類ほどあり、その中でもディクソニア・アンタルクティカは寒さに強く育てやすい。流通量も多く、入手しやすい。
私が育てている株はまだ幹が10cmほどしかない小さい株だが、1mを超えるような株もよく売られている。

ディクソニア・アンタルクティカ
成長は遅いが、丈夫で着実に太い幹を形成している。 ディクソニア・アンタルクティカ

葉は2回羽状複葉。硬くて照りがある。

性質は強健で、ある程度大きくなった株であれば露地植えしても大丈夫。寒さに強く-5℃まで耐えるので、冬越しできる。
ただし、関東以北の寒い地方であれば露地植えは厳しいかもしれない。

日当たりは好むので、夏の直射日光が当たらない日当たりが良い場所に置く。

水を好むので、水切れに注意する。夏場は毎日、葉の上からたっぷり水やりする。冬は数日に一回程度に減らし、乾燥気味に育てると耐寒性が強くなる。
露地植えしている場合はあまり水やりしなくてもよい。

カイガラムシがつくことがあるので、見つけしだい取り除く。あまりに多い場合は薬剤を使用する。

ヘゴをはじめ、木生シダはデリケートで手のかかる種類が多いが、このディクソニア・アンタルクティカは丈夫で育てやすい。
冬でもベランダなどの屋外に置きっぱなしにできるのはありがたい。

ディクソニア・アンタルクティカ

成長は遅いが、長年世話して、少しずつ幹を伸ばしているのを眺めるのは楽しい。

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