リクガメが食べる野草と栄養【春】(3月,4月,5月の身近な雑草)

ヒガシヘルマンリクガメ
春の野草

リクガメは毎日野菜や野草をたくさん食べるので、日頃から野草の確保が重要です。道端や公園によく生えている雑草でも、リクガメにとっては貴重な栄養源になります。

今回はリクガメが食べる野草の中で、3月、4月、5月の春にとれる野草を紹介します。

また、街中でよく見られるような、身近で入手しやすい野草に絞って紹介します。

我が家で3年ほど健康に育てているロシアリクガメやヒガシヘルマンリクガメが実際に食べてきましたので、リクガメが食べることや嗜好性は確認済みです。ぜひ参考にしてみてください。

タンポポ

タンポポ

キク科タンポポ属
分布:ユーラシア大陸、日本全土
花期:3~5月

  • 総合評価   ★★★★★(とても優秀)
  • 手に入れやすさ★★★★★(どこにでも生えている)
  • 栄養     ★★★★★(栄養価が高い)
  • 嗜好性    ★★★★☆(よく食べる)

都市部の道端や公園でもよく見られるタンポポは、身近で手に入れやすい野草です。都市部に生えているタンポポはセイヨウタンポポという外来種です。山間部や農村に生えているタンポポには以下のような種類もあります。

  • エゾタンポポ(北海道・中部地方以北の本州)
  • カントウタンポポ(関東地方~中部地方東部)
  • トウカイタンポポ(千葉県~和歌山県の太平洋沿岸)
  • シロバナタンポポ(関西以西の本州、四国、九州)
  • カンサイタンポポ(長野県以西、関西、四国、九州、沖縄)

栄養素は豊富で、ビタミンA、鉄、カルシウムを多く含みます。栄養素は小松菜などに近いです。リクカメの嗜好性は、小松菜や果物ほどではありませんが割と高く、うちのリクガメたちもバクバクと食べます。花期は3~5月で、花もよく食べます。むしろ花のほうが好みみたいで、花から食べます。

ハルノノゲシ

ノゲシ

キク科ノゲシ属
分布:ヨーロッパ原産で世界各地、日本全土に分布
花期:4~7月

  • 総合評価   ★★★★☆(優秀)
  • 手に入れやすさ★★★★☆(まあまあ生えている)
  • 栄養     ★★★★★(栄養価が高い)
  • 嗜好性    ★★★★☆(よく食べる)

全国各地の道端、野山、畑などに生えており、都市部の道端や公園にもよく生えています。家のベランダや屋上にある鉢にも、気づいたらよく生えている雑草です。タンポポほどではありませんが、割と手に入れやすいです。

草丈は 成長すると高くなり、 50~100cmほどになります。葉は少し肉厚でトゲトゲしていますが、リクガメの嗜好性は高めです。与えるとそれほど嫌がらずに食べ切ります。

花期は4~7月で、タンポポ同様、リクガメは花を好んで食べます。

ハハコグサ

ハハコグサ

キク科ハハコグサ属
分布:中国、インド、マレーシア、日本全土
花期:4~6月

  • 総合評価   ★★★★☆(優秀)
  • 手に入れやすさ★★★☆☆(まあまあ生えているが量が少ない)
  • 栄養     ★★★★★(栄養価が高い)
  • 嗜好性    ★★★★☆(よく食べる)

ハハコグサも全国各地の道端、野山、畑などに生えており、都市部の道端や公園にもよく生えています。家のベランダや屋上にある鉢にも、気づいたらよく生えてくる雑草です。ただ、草丈や葉の大きさが小さいので、1度に取れる量は少ないです。

春の七草の「オギョウ」とは本種のことで、リクガメの嗜好性も高くよく食べます。近縁種に「チチコグサ」という野草もあり、ハハコグサよりもヒョロヒョロして葉幅がより細いです。

花期は4~6月で、黄色い花が咲き、リクガメもよく食べます。

ハコベ

ハコベ

ナデシコ科ハコベ属
分布:ユーラシア大陸、アフリカ大陸、アジア、日本全土
花期:3~11月

  • 総合評価   ★★★★☆(優秀)
  • 手に入れやすさ★★★★☆(まあまあ生えており、大量に入手できる)
  • 栄養     ★★★★★(栄養価が高い)
  • 嗜好性    ★★★★☆(よく食べる)

全国各地の道端、野山、畑などに生えており、都市部の道端や公園にもよく生えています。家のベランダや屋上にある鉢にも、気づいたらよく生えている雑草です。また、ボリュームがあるので生えている場所を見つけたら大量に手に入ります。

畑や道端などでよく見られるハコベには以下の3種類があります。

  • コハコベ:茎が紫がかっている
  • ミドリハコベ:別名ヒヨコグサ。茎も緑色
  • ウシハコベ:葉が大きい

春の七草のひとつで人間でも食べられるくらいおいしく、茎も葉も柔らかいのでリクガメもよく食べます。

小さくて白い可愛い花が咲き、やはりリクガメは花を好んで食べます。

オオバコ

オオバコ

オオバコ科オオバコ属
分布:東アジア、日本全土
花期:4~9月

  • 総合評価   ★★★★☆(優秀)
  • 手に入れやすさ★★★★☆(まあまあ生えている)
  • 栄養     ★★★★★(栄養価が高い)
  • 嗜好性    ★★★☆☆(食べる)

踏み圧に強いので人が歩く場所にもよく生えており、都市部の道端や公園にも生えています。探すと意外と見つかりませんが、ふと気づくと見かける野草です。

食物繊維が非常に豊富で、ダイエットサプリなどにも使われています。

大きくて緑色が濃い葉は筋張って固いので、まだ柔らかい若葉のほうがよく食べます。

メキシコマンネングサ

マンネングサ

ベンケイソウ科マンネングサ属
分布:中国、朝鮮半島(日本全土に帰化)
花期:4~11月

  • 総合評価   ★★★★☆(優秀)
  • 手に入れやすさ★★★☆☆(所々群生して生えている)
  • 栄養     ★★★★★(栄養価が高い)
  • 嗜好性    ★★★★☆(よく食べる)

セダムの一種で、多肉植物です。探しても以外と見かけないですが、定着している場所にはたくさん生えています。丈夫で増えやすいので、ベランダやバルコニーで育てて増やしています。

メキシコマンネングサだけでなく、同属のツルマンネングサも嗜好性が高くよく食べます。ツルマンネングサは韓国ではナムルとして人間の食用にもなっています。

花期は4~11月で、リクガメは葉もよく食べますが、花のほうをより好んで食べます。

シロツメクサ

シロツメクサ

マメ科シャジクソウ属
分布:ヨーロッパ原産で日本全土に帰化
花期:3~8月
別名:クローバー

  • 総合評価   ★★★★☆(優秀)
  • 手に入れやすさ★★★★★(よく生えており、大量に採取できる)
  • 栄養     ★★★★★(栄養価が高い)
  • 嗜好性    ★★★★☆(よく食べる)

踏み圧や刈り取りにも強く、やせた土地にも生えるので全国各地の道端や公園でよく見かけます。根が張って群生して生えるので、大量に入手しやすいです。

シロツメクサはカタバミと少し似ているので、 間違ってカタバミを摘まないように注意しましょう。カタバミはカルシウムの吸収を阻害する葉酸を多く含むので、大量に食べさせると有害になります。

まとめ

春はたくさんの雑草が生えてきて、食べられる野草もたくさんあります。今回は都市の道端や公園でもよく見かける野草に絞って紹介しましたが、他にもたくさんの食べられる野草があります。

紹介した野草はリクガメはもちろん、人間でも安心して食べられる野草です。ただし、除草剤や犬の尿がかかっているような場所ではないか確認するようにしましょう。

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