【ヒガシヘルマンリクガメの飼い方】大きさや寿命、飼育環境も詳しく解説!

ヒガシヘルマンリクガメ
ヒガシヘルマンリクガメ

我が家では2018年9月から2年半~3年ほど、ヒガシヘルマンリクガメを飼っています。ロシアリクガメと一緒に飼っているが、ロシアリクガメと一緒かそれ以上くらいに丈夫です。餌をねだって近寄ってくる姿は愛嬌があり、かわいい。

ロシアリクガメと同様、性質は丈夫であまり手がかからず、今のところ病気になったことはありません。
今回は、3年近くヒガシヘルマンリクガメを飼った経験から、 ヒガシヘルマンリクガメ の基本的な飼い方を詳しく解説します。

ヒガシヘルマンリクガメの特徴

分類:カメ目リクガメ科 チチュウカイリクガメ 属

ヘルマンリクガメの仲間には3種類おり、ヒガシヘルマンリクガメの他にニシヘルマンリクガメ、ダルマティアヘルマンリクガメがいます。

ペットとして流通しているのはヒガシヘルマンリクガメとニシヘルマンリクガメのみで、ニシヘルマンリクガメの流通量は低く、高価。ニシヘルマンリクガメはヒガシヘルマンリクガメより少し小さく、甲羅の模様も少し違う。

生息域:ヨーロッパ(地中海周辺)の乾燥した常緑広葉樹林帯

性質:活発で人懐っこい

大きさ:小型のリクガメで、甲長が30cmほどまで成長する

寿命:20~30年ほど

生態:ヨーロッパの乾燥した地域にすんでおり、深い穴を掘ることで気温変化に適応している。昼行性で、昼は日光浴をしてからえさを求めて活発に動き回り、夜は穴で休眠する。

リクガメ飼育に必要なもの

60cm以上のゲージ、水槽

ヒガシヘルマンリクガメは活発に動き回るので、できるだけ大きなゲージを用意しないとストレスがたまり健康を害する原因になります。

私の家では最初90cmゲージで飼育していましたが、動き回るのでゲージ飼育をやめて、押し入れの上段をリクガメの活動エリアにしています。

床材

ゲージの床材選びも重要です。リクガメは大量の尿やフンをするので、すぐに取り除いて床材を清潔に保たないと不衛生な環境になり、匂いも結構きつくなります。。
床材には砂やハスクチップ、ココナッツマット、ウォールナッツサンド、ペットシート、新聞などが様々で、それぞれ短所や長所があり、いろいろ試してきました。

砂やウォールナッツサンドを敷く自然に近い環境で育てられ、見た目もよいです。ウォールナッツサンドに尿をしても水分を吸い取るので、割と清潔な環境を保てます。フンの除去も簡単でメンテナンス性も高くてオススメ。ただ見た目は自然な感じはせず、砂やウォールナッツサンドよりは劣ります。

ヒガシヘルマンリクガメ

ゲージで育てていた時にはウォールナッツサンド一が便利で使用してましたが、押し入れで飼育し始めると、ウォールナッツサンドは飛び散るので使用できなくなりました。

現在はペットシートを敷き、フンや尿で汚れたシートのみ交換するようにしています。

バスキングライト

カメは変温動物なので、体を動かす前に日光浴をして体温を上げる必要があります。室内で飼育する場合は日光浴できないので、バスキングライトを必ず設置して体を温められるエリアを作りましょう。

ヒガシヘルマンリクガメ
2019年4月のまだ小さいころのヒガシヘルマンリクガメ
ヒガシヘルマンリクガメ

紫外線ライト

ヒガシヘルマンリクガメは日光が強い地域に生育しており昼行性なので、健全に成長するためには適度な紫外線を浴びる必要があります。紫外線を浴びることで骨や甲羅の形成に必要なビタミンを作り出すことができます。

数日に一度は外で十分に日光浴させ紫外線を浴びさせることができるのであれば紫外線ライトがなくても健康な状態を維持できますが、ほとんど毎日室内で飼育する場合は紫外線ライトを設置して紫外線を浴びさせる必要があります。

我が家では紫外線ライトだけでなく、週2日は屋上で日光浴させています。やはり自然の太陽からの紫外線を浴びた方が健康的な気がします。

ヒガシヘルマンリクガメのエサやり

ヒガシヘルマンリクガメは食欲が強く、よく食べて活発に活動するので、毎日エサやりする必要があります。特に晩秋~冬以外の暖かい季節はたくさん動き回る分、よく食べます。

ヒガシヘルマンリクガメは草食傾向が強い雑食性で、野草や野菜、果物をよく食べます。自然環境では昆虫なども食べるらしいです。私が飼育しているヒガシヘルマンリクガメもコオロギなど見つけたら追って食べようとしています。

基本的に小松菜が栄養価が高いので主食にしています。小松菜はおいしいと感じるのか特によく食べてくれます。他にもモロヘイヤ、ニンジンやカボチャ、サツマイモの葉、ダイコンの葉、ゴーヤなどもよく食べます。

ヒガシヘルマンリクガメ
2018年10月撮影/生後3か月ほどのヒガシヘルマンリクガメ(右の茶色い方)。左はロシアリクガメの赤ちゃん

玉ねぎやネギ、ショウガ、ジャガイモなどは与えてはいけません。ホウレンソウやカタバミ等の葉酸が多い植物はカルシウムの吸収を阻害することがあるので、多くは与えない方がよいです。

ヒガシヘルマンリクガメ
2021年5月撮影/食欲旺盛で成長も早い

また、野草も栄養価が高く、よく食べてくれます。私は毎日、犬の散歩をするついでに野草を摘んで与えています。ベランダのプランターにもたくさんの野草が生えます。
タンポポやシロツメクサ、ノゲシやアザミ、ヒヨコグサ、オオバコやヤブカラシ、ツルマンネングサなどよく生えている雑草は、よく食べてくれます。

野菜が足りないときや、冬で野草が少ないときなどには補完的にリクガメ用の人工飼料も与えます。人工飼料は水でふやかして柔らかくして与えています。栄養価が高く作られており、十分に栄養補給できます。人工飼料もおいしいのかよく食べてくれます。

ヒガシヘルマンリクガメの温度調整

ヒガシヘルマンリクガメは自然環境で冬眠するので、通年室外で飼育している人もいますが、室内飼育下で冬眠するとそのまま死んでしまう危険があるので、冬はヒーターで温度調整して越冬させる方がいいです。

また、ニシヘルマンリクガメであれば冬眠できないので冬の屋外飼育は無理で、室内で温度管理する必要があります。

電球型のヒーターもよく販売されていますが、ヒーター本体が高熱になり火事の恐れがあるので設置には十分注意する必要があります。
一方、パネル型のヒーター「暖とつ」は火事になる心配がなく、安心して使用できます。

我が家でもケージで飼育していた時には「暖とつ」を2つも愛用していましたが、押し入れ飼育に変えてからはエアコンで室内全体を温度管理するようになりました。

ヒガシヘルマンリクガメ

まとめ

ヒガシヘルマンリクガメもロシアリクガメと同じくらい丈夫な種類で、飼育初心者にもおすすめ。個体差はあると思いますが、我が家のヒガシヘルマンリクガメはロシアリクガメよりも食欲旺盛で早く大きくなりました。

寿命は20~30年と長いので、長年連れ添うことを覚悟して、快適な環境で大切に飼育しましょう。

ヒガシヘルマンリクガメ

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